今製造している製品の使用目的ですが、ちょっと見方を考えると違う目的で利用出来ませんか?
直接的ではなくても、間接的に利用出来たり、あるいは一部手を加えることで目的が変わったりしませんか?
こうして販売している住所録データも、最初は自分自身のダイレクトメール用に作成したのが始まりです。
つまり自己使用が目的だったのですが、データを集めるのにとても苦労しました。
なぜ既存のものを購入しなかったかって?
周りの人に聞いても、「効果無いよ」「古いデータが多いよ」「無駄がありすぎ」とか、あまり良いことは聞けませんでした。
その最大の理由は、データが古く戻りが多く、無駄な費用が多すぎるということだったからです。
では自分でその住所データを集めようという事にしました。
おそらくホームページを公開している事業所や、いろんなところに広告を出している事業所は商売に前向きな事業所が多いと考え、ネットからその住所データを集めることにしました。
個人情報とは違い、どうどうと皆に公開している情報ですから、誰でも集める事が出来るし、法的に違法なこともありませんでした。
ただ、どうやって集めよう、業種別に検索でキーワードを入れて抽出しても、それを住所録データの形にするのは大変な作業です。
会社名、郵便番号、住所、電話番号をそれぞれ転写していく作業ではとても気が遠くなる作業になります。
もちろん何も知識が無い当初はそうしていました。
もっと効率的に集めてデータ化しないと、本来の目的のダイレクトメールが出せないという状況下に置かれてしまいました。
こうして同じ悩みを持っている方はすごく多いのだろうと感じました。
それ以降、どうすれば効率的に、効果的な住所録データを集めることができるかを、色々と試してみました。
どうにか最短でデータを集めるとは行かないまでも、転写するよりは効果的に住所データを作成出来るようになりました。
もちろんその後もより短期間で、多くのデータを集められるかを研究し、現在に至っています。
そして、同じく住所データを提供することでダイレクトメールを発送しようという方へ提供しようと考えて行くようになりました。
そこでの条件は、次のように考えました。
これは、自分が住所録データを購入しようとした場合を考えました。
1.最新のデータであること。
2.安価であること。
これは以外と重要で、名簿屋さんから住所データを購入しようとすると、結構値段が高く、ダイレクトメールを始めようと考えた時にかなり負担を感じたからです。
3.面倒な手続きは省きたい。
これも、問い合わせて、見積を出していただき、代金を振り込み、データが郵送されてくるのを待ち、下手をすると5~10日かかってしまうこともあります。
上記の3点を中心に、販売のシステムを考えて見ました。
1.の最新データであることについては、価格設定・面倒な手続きもも含めて考えました。
住所録データを購入しようとすると、2~3年前のものがすごく多く感じました。最低でも1年前のデータは欲しいというのが購入者の気持ちです。そして、データ件数が多くなればなるほど、誤差が生じてきます。つまり、新しく事業を始めた方が含まれない、辞めてしまった方のデータが残っているとなると問題も多くなります。よってデータ件数の多い業種については毎月データ更新、少なくても3ヶ月に1度は更新というルールを作成しました。
2.の安価であることは、1件1円という価格設定にしました。
この1件1円という価格はある条件で設定をしました。先にこちらのスケジュールでデータを作成しておくということです。都度問い合わせを受けてデータを作成するのではなくスケージュールを組み、この業種は毎月何日にデータ更新、この業種は件数が少ないので何日後にデータ更新というスケジュールです。データを集めるのも、作成するのも人のが必要です。皆さんもご存じのとおり、人件費の占める割合はかなり高いものがあります。この人件費を抑えるにはスケージュールでカバーするしかありません。もう一つは面倒な手続きを省くことです。次の項目で説明します。
3.の面倒な手続きは省きたいですが、これは販売する側も、購入する側も明確な内容の場合に問い合わせという行動が発生します。しかし、きちんといつ作成されたデータで、件数は何件、販売価格はいくらというのが分かっていれば、いちいち問い合わせをしなくても件数と価格に満足さえすれば直ぐに購入手続きににはいれます。
また、ダウンロード販売を取る事で、Webから注文ができ、Webからダウンロードが出来るので全て自分の都合で購入、ダウンロードが出来ます。
さらに、銀行振込だと入金確認が必要なので手間がかかりますが、クレジット決済の場合直ぐにダウンロードが可能になるWebシステムを導入することにより、お急ぎの場合は、夜中でも購入、住所録データのダウンロードができます。
という経過で現在の業種別事業者住所録データの販売方法が確立出来ました。
もちろん電話番号を付与していますので、ダイレクトメールだけではなく、テレアポにも利用出来ます。
始めて見たら意外とリピーターが多いことに気づき、感謝の気持ちも込めて、ポイント制の導入も始めました。
住所録データの販売を始めてから、いろいろなサービスも提供してきましたが、結論は何もしないことでした。
価格も十分に安いし、データも最新です。
これ以上求められる事が無かったからです。
ただ、感謝の気持ちを込めてポイント制は継続しています。
こうやって苦労して生まれた物は価値は高いですし、いざ違う目でみると同じダイレクトメールという使用目的でもその内容が違ったりもしています。
ダイレクトメール、アンケート調査、業種別分布資料など購入者によっては様々な利用をしてくれています。
もちろん先に記載したとおり、ダイレクトメールではなく、テレアポに利用されている方も多くおります。
利用される方の方法によって、そのものの価値がどんどん変化していきます。
皆さんも、お持ちの商品、製品の価値をもっと別な物に変えることが出来ないか、もう一度考えたりすると、新しい利用方法が生まれたりするものです。
こういう時期だからこそ、いろんな目で、いろんなものを見てはどうでしょうか?